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暴れる気候と暴れない気候

―Future Impact Forumより―

2025年11月、COP30がブラジルにておこなわれました。世界の気候変動対策の動向には、各地で年間の猛暑日最多日数を更新し続ける日本でも注目が集まります。しかし実のところ、気候変動とは何なのか、私たちは理解できているのでしょうか。今回のFuture Impact Forumでは、古気候学研究の先駆者である中川毅先生(立命館大学古気候学研究センター長)に、気候変動の本質や、これから私たちが備えるべきことについて語っていただきました。

地質学の観点から見いだす気候変動の真の実態

「気候変動は止まらない」という共通認識
世間では気候変動に関して、多くの有識者が見解を述べています。多種多様な観点があるので、どの意見を信じてよいのかわからないのが現状ではないでしょうか。私は地質学者ですので、地質学的に、そしてファクトベースで過去を語ります。それをご理解いただいた上で、ぜひ共有しておきたい認識があります。それは「気候変動は止まらない」ということです。気候は必ず変化し続けるという点は、大半の地質学者が同意しています。

図 過去500万年の気候変動

一例をデータで示しましょう。世界の気候変動を示すグラフ(図参照)を見ると、300万年前頃から段階的に地球全体が寒くなり始めたことがわかります。いったい何が起こったのでしょうか。その答えの一つはヒマラヤにあります。この頃ヒマラヤの隆起が顕著になったのです。ヒマラヤが徐々に隆起すると、元々そこに流れていた川は、隆起にあらがうように谷底を浸食しました。川の水は、大気中の二酸化炭素を含んだ雨水を集め流れています。その水に含まれる炭酸が、膨大な量の岩石と反応することで、二酸化炭素が大気から取り除かれました。結果として温室効果ガスが減少し、地球は寒冷化しました。これが300万年前以降に起こったことです。このようなメカニズムで起こる気候の寒冷化は、もはや人間の力が及ぶ範囲を超えています。つまり、人間がどれだけ強く望んでも、気候変動は止められないのです。現在、地球は過去300万年の中でかなり暖かい時期が続いています。これは例外的なことです。直近50万年に焦点を当てて考えると、そのほとんどの時代が氷期※1であり、氷期と氷期の間に例外的に暖かい時代の「間氷期」があり、私たちが生きているのはまさにその「間氷期」なのです。

氷期と間氷期が繰り返されることにも理由があります。地球の公転の軌道が描く楕円形は、時代によってゆがんだり、円に近くなったりするなど10万年周期で変わります。現代は太陽の近くを楕円形の軌道で回っている温暖期に該当し、これが円に近づくにつれ氷期に突入します。このようなメカニズムにより起こる気候変動を止めようとするなら、地球の公転の軌道を変えなければなりません。これも、人間の力では無理なことがわかるでしょう。

  • ※1 長期間にわたり地球の気候が寒冷化し、氷床が発達した時代。

■グリーンランド※2が語るこれからの未知の時代

地質学は、万年や億年という長い時間を扱うことが得意である反面、人間が実感することのできる数年や数十年といった短い時間を議論することが難しいという課題がありました。しかし1970年代、デンマークのニールス・ボーア研究所を中心とするグループが、グリーンランドの氷を使ってその課題に正面から挑み、風穴を開けることに成功しました。

グリーンランドは世界で一番大きい、かつ非常に寒い島です。内陸部は夏でも雪が解けないために、10万年間の解けていない雪を記録として扱うことができます。1970年代、グリーンランドの探査にまずアメリカが、続いてデンマークが乗り出しました。雪山の断面には、空気を多く含む夏に降る雪と、透明な冬に降る雪が層をなして積もっています。これらが冷凍保存されたようにきれいに積み重なるため、10万年分の縞模様を見ることができます。つまり、この層を調べれば、時間を1年ごとにたどることができるのです。また、水に含まれる物質は当時の気候を反映しています。そこに気づいたデンマークの研究者グループは、夏に降る雪と冬に降る雪を1年刻みで数え、さらに氷の成分を分析することで、過去10万年間の気候変動を解像度の高いグラフとして抽出することに成功しました。そして、そのグラフを見た気候学者たちは驚きました。なぜなら、過去の氷期には激しい気温の変動があったことがわかったからです。現在、IPCC※3が100年で気温が5度上昇することに危機を感じてさまざまな場面で警告していますが、過去にはそれより短い期間で、5度以上の激しい気温の変動があったことが、このグラフからわかったのです。私たちが生きている現在に至るこの1万年は、例外的に暖かく安定しているだけなのです。

  • ※2 北極海と北大西洋の間にある世界最大の島。デンマーク王国の自治領。
  • ※3 「気候変動に関する政府間パネル」の略称であり、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)によって1988年に設立された政府間組織。

気候にある「暴れるモード」と「暴れないモード」
気候には「暴れるモード」と「暴れないモード」の二つがあります。暴れるモードは変動性が高い状態を表していて、これは長い地球の歴史においてありふれた状態です。もっと踏み込んで言えば、長い氷期の時代こそがありふれた時代でした。最近の1万年は例外的に変動がなく、穏やかな時代ですが、これは「例外的だっただけ」ということを強調しておきます。気候システムは今後いつ、ひどく乱雑で予測困難な「本来」の挙動に戻ってもおかしくありません。

しかし、予想に反して現実はいまだに暖かい時代が続いており、この原因についてはさらなる追究が求められます。

      歴史を蘇らせる日本の湖
      残念ながら、日本にはグリーンランドのような10万年分の氷はありません。しかし、地質学の視点から風穴を開けてくださったのが、当時国際日本文化研究センターの助教授だった安田喜憲※4先生です。安田先生が着目したのは、福井県の水月湖※5でした。この湖は底に特徴的な泥があります。採掘した湖底の泥の断面を観察すると、黒い線と白い線があり、黒い線は夏に増殖する植物プランクトンの死骸です。グリーンランドの雪のように、水月湖にも過去の地質がたまり続けていることを意味します。水月湖のように、7万年分を1年刻みですべて記録している湖は、世界中を見渡しても他にありません。

      • ※4 日本の地理学者であり、環境考古学者。2001年地球科学、環境科学、生態学などの分野で著名な、ノーベル賞に相当するクラフォード賞に日本人として初めてノミネートされる。2007年11月紫綬褒章受章。
      • ※5 福井県若狭町にある「三方五湖」の一つ。約7万年分の「年縞」が形成されていることから「奇跡の湖」と呼ばれている。

      「年縞」が教えてくれる氷期の変動性
      湖や氷床などに堆積した物質が1年ごとに縞模様をつくる特殊な地層を「年縞」と呼びます。年縞を分析することで、過去どのようなときに気候が暴れていたのかを把握することができます。水月湖に年縞があるという事実は、グリーンランド並みのデータが日本でも入手できることを示しています。年縞を分析した結果、氷期から間氷期への移り変わりの期間は非常に短く、1年もしくはそれ未満の期間で起きていたことが判明しました。こうした急激で予測の難しい変化は、気候システムが複雑で不確実性を内包していることを示しています。

            農耕の起源に対する誤解
            気候システムは農耕とも関連性があり、人類に農耕が定着したのは、実は氷期が終わった後の時代に限られています。その理由については多様な説があります。定番の説明は「地球が暖かくなったから」ですが、これはまったく的を射ていません。また、「人間が賢くなったから」という説もかつて専門家の間で論じられましたが、今では否定されています。

            では、なぜ間氷期だけ農耕が可能なのでしょうか。その理由は「外的要因が整ったから」だと考えています。つまり、「暴れる気候が安定した気候になったから」です。気候が安定したことで、最古の農耕遺跡が確認されているシリアをはじめ、インドネシア、中国、アフリカ大陸北部など、世界各地で農耕が始まったのです。

            農耕は文明的な暮らしなのか
            さてここで、暴れる気候と暴れない気候のそれぞれの時代における、私たちの暮らしとの関係を考えたいと思います。暴れない気候の時代においては、農耕社会は安定した食料生産を享受できます。狩猟採集社会であっても、人口さえ少ないなら、生態系の中から安定的に食料を入手することができます。どちらが悪いという問題ではなく、それぞれによさがあります。

            しかし、暴れる気候の時代においては、そのような牧歌的な考え方は通用しません。農業生産は安定せず、不作の年には備蓄を放出することもできますが、不作が複数年続けば、たとえ現代社会であっても危機にひんするからです。農耕が有利なのは気候が安定しているときだけであり、その実態はとてももろいものです。そのような時代に粘り強さを発揮するのはむしろ、多様な生態系から多様な食料を調達できる狩猟採集民族の方です。農耕民族が狩猟採集民族より優れているのは、あくまで気候が安定している時代において生産性が高いという点だけです。気候が暴れる時代において、農耕に依存しながら生きることは、はたして「進んだ」暮らしと言えるのでしょうか。私は疑問を感じざるをえません。

            ■穏やかな時代はいつか終わりが来る
            そこで問題になるのは、現代のような安定した時代は地質学的にはむしろ例外であり、いつかは終わりを迎えるということです。狩猟採集の時代に戻ればよいと考えるかもしれませんが、それは現実的ではありません。人類は人口を増やしすぎたからです。地球全体で見ると、現在の人口は1万年前の1万倍にも達しており、狩猟採集生活ではこの膨大な人数を支えることは到底できません。

            「穏やかな時代」はいつか必ず終わりを迎えます。それは、農耕に適さず食料生産に苦しむ時代がいずれ到来することを意味します。氷期は天文学的なメカニズムによって到来しますが、地球と太陽の位置関係から見ると、現在はすでにいつ氷期が訪れても不思議ではない時期に差し掛かっています。あるいは人類が引き起こす温暖化によって、気候が暴れ始めるという予測もあります。「暴れる気候」の時代が次にいつやってくるのか、予測は難しいですが、少なくとも来年から10万年後の間のどこかで必ず到来するということだけは言えます。そして残念ながら、人間は翌年の大災害に気づけないように、もし翌年に氷期が来ることになっても、それを事前に察知することはできない可能性が高いのです。

            想定外の時代を生きる
            いつ到来するかわからない「暴れる気候」の時代に向けて、私たちには何ができるでしょうか。残念ながら、明確な答えはありません。千年に一度あるかないかの非常に低確率な出来事には、対策を立てること自体に意味がないと私は思っています。

            この数年間だけでも、私たちの世界観を揺さぶるような多くの出来事がありました。新型コロナウイルスによって気軽に隣の県にすら行けなくなるなんて、誰が想定できたでしょうか。現在のロシア・ウクライナ戦争が勃発し、ここまで長期化することを、誰が予測したでしょうか。本当に深刻な出来事は、いつの時代も基本的には想定外なのです。

            いつか気候は必ず暴れる
            気候に関しても想定外が起こりえます。気候が暴れる日はいずれ必ず来ます。何をすべきか私にはわかりませんが、ただ一つ言えるのは、「思いがけないことが起こるのだ」という世界観をもっておいた方がよいということです。どの時間スケールで時代を捉えるかで世界観は変わります。数日単位、100年単位、もしくは10万年単位で考えるのかで世界はまったく異なる景色に見えます。それは複雑系の宿命とも言えるでしょう。

              現状に縛られない考えをもったとき、はじめて「平等」が訪れる
              何が起こるかわからないということは、そのときどんな知恵や技術が私たちの救いになるのかも、事前にはわからないということです。今は地質学的な時間スケールで見れば「平時」です。でも、「有事」は確かに存在するし、平時と有事では違うタイプの人材が輝くものです。だから、社会はなるべく多様な人材を内包していなければいけないのです。今、先進工業国は自分たちこそ「先を進んで」いる国だと思っています。しかし、気候が暴れ始めたとき、そのような先進工業国が狩猟採集民族に食料確保の方法を教わる時代が来るかもしれません。何が起こるか、何が役に立つかわからないと認めたときに、はじめて人間は本当の意味で「平等」になれるのだと私は思います。異なる価値観の人とも共存し合う、そのような本当に平等な社会を、私たちは共に生きられたらと願います。

                Text by Yoshiki Okada
                Photographs by Masaharu Hatta

                Future Impact Forumを始めてから1年が過ぎた。2025年11月6日(木)の第8回のForumには、古気候学の世界的なリーダーの一人である中川毅さんに、ゲストスピーカーとしてお越しいただいた。

                実は、私は、インフルエンザにかかってしまい、当日、参加することができなかった。1年近く前に中川さんとの交渉を開始し、すぐにゲストスピーカーとしての講義に関してはご快諾いただいたものの、中川さんが研究のための海外出張で長期間日本を離れている等の事情もあり、すぐには実現できなかった。待ちに待った研究会だったので、私としてはひどく落ち込んだ。このコメントは、当日のプレゼンテーションとその後のディスカッションを映した動画を視聴して、書いている。なお、当日のファシリテーターは、Forumのメンバーの一人で文化人類学者の里見龍樹さんに務めていただいた(里見さんは中川さんの本の非常に熱心な読者で、中川さんの説に精通している)。

                動画を視聴してまず驚くのは、中川さんのプレゼンテーションの巧みさである。内容的には、私たちの常識をことごとく逆なでするような刺激の強いもので、通常だったらにわかには受け入れ難かったり、理解ができないことだったりする論点ばかりなのに、ユーモアを交えながら、肝心なポイントを強調しつつ明快に説明されるので、強く引き込まれ、どんどん頭に入ってくる。私は、当日ライブで講義を聴くことができなかったことをますます悔やんでしまった。

                今書いたように、中川さんの講義は私たちの常識を次々と否定し、書き換えていくものだった。「気候変動」は今日、緊要な課題の一つとされていて、ニュースも多いので、私たちは、この件についてそこそこの「知識」をもっているような気分になっている。しかし、中川さんによれば、広く流布しているそうした知識のもっとも基礎的な部分でさえも、ときに誤っている。

                講義で論じられていることの中でも特に重要なことは、自然=気候についての私たちの原型的なイメージに関する問題だ。私たちは、自然を、私たちの活動がその上で展開する安定的な基盤のように考えている。自然を、安心して頼ることができる「母」のようなものとしてイメージしている。そのようにイメージするときの自然=気候に託されている性質は、規則的な循環性である。毎年、同じように四季が巡る……等。しかし、中川さんによると、このようなイメージは間違っている。気候には、「暴れるモード」と「暴れないモード」の二つがある。暴れるモードは、変動性が高い状態で、このモードの下では安定した循環は壊される。地球の歴史の全体を見ると、暴れるモードの方が普通なのだという。

                もっとも、私たちが気候を循環するものだと考え、自然を安定的な大地のようにイメージしてしまうことには、理由がある。最近の1万年余りは、地球の歴史の中では例外的な、気候が穏やかな時期にあたるらしい。普通は、穏やかな期間は3000〜5000年くらいしか続かないので、これはまれな状況である。気候システムが、いつ乱雑で予測困難なモードに変わってもおかしくない、とのことである。いずれにせよ、私たちは、非常に例外的な気候の状態だけを見て、気候や自然の全体のイメージをもってしまっている。

                劉慈欣の『三体』を読んだ人は、このSF小説を思い起こすとよい。地球の気候の状態は、三体星人の世界に似ている。太陽が三つなくても――太陽が一つでも――、地球の気候は本来、カオス的で激しく変動するのだ。

                さらに、中川さんの話から次のように考えるべきだということになるだろう。今後も、温室効果ガスの削減等のためにさまざまな対策がとられるだろうが、もしそれらが、穏やかに循環する安定的な気候=自然を取り戻すことを目的としているのならば、意味がない。そんな気候=自然は幻想であって、(もはや)存在しないからだ。

                ディスカッションの中で出された話題、哲学を専門とするメンバーから提起された重要な問題についてもコメントしておきたい。それは、倫理的な選択において視野に入れられる時間的な展望の大きさ、という問題だ。中川さんの講義は、過去500万年の気候変動を振り返ることから始まった。その気になれば、中川さんは古気候学者として、20億年の気候変動についてだっていくらでも語ることもできる。

                ところで、私たちが倫理的な選択をしたり、政治的に決断したりするとき、500万年という時間スケールを考慮してもあまり意味がない。私たちは、何ごとかを決定するとき、さまざまな時間的な展望の中でそうするわけだが、例えば何十年か先のことを考えて、決定したとすると、それは比較的長期の展望をもっている方だと見なされるだろう。 倫理的なことがらについて判断したり、選択したりするとき、真剣に考慮に入れることができる時間のスケールには限界がある。その究極の原因は、私たちが、歴史に内在する有限な存在だということにある。もっとわかりやすく言えば、私たちは死すべき存在で、人生は有限だということに関係している。

                ただし、このことは、私たちが倫理的な選択において、人生よりも長い時間的な展望をもつことができない、という意味ではない。例えば、私たちはとうの昔に死んだ先祖の願いを引き継ぎたいと思うこともある。あるいは、その成果から幸福を得るのは自分が死んだ後に出てくる世代の人たちだろう、というような仕事でも、私たちは一生懸命がんばることもある。このように、私たちは人生よりも長い展望にコミットすることもできるが、その場合でも、私たちは、自分が歴史に内在する有限な存在だということを出発点にして、そうした展望をもっている。

                それに対して、自然科学は一般に、歴史を外から見ている。歴史に内在する視点と歴史を外から観察する視点。このギャップをどう考えればよいのか。どう埋めればよいのか。このギャップを何らかのかたちで橋渡しできなければならない、と私は考える。なぜかと言えば、今日、私たちが倫理的に、あるいは政治的に正しく選択しようとすれば、自然科学の知見を否定したり、無視したりするわけにはいかないからだ。科学的知見から倫理的判断や政治的判断を導くことはできない。しかし、倫理的・政治的な決定は、自然科学的知見を踏まえなくてはならない。だとすれば、やはり二つの視点のギャップを架橋できなくてはならない。しかし、その方法はわからない。今後の課題である。

                中川さんが講演の最後に述べた二つの留意事項は、非常に大事なことだ。まず、想定外のことが起きるだろうということを想定しておくこと。嘘つきのパラドックスのようだが、要するに、私たちがすでに知っていることだけがこれからも起きる、と思ってはならない、という趣旨である。

                想定外のことが起きたときには、今は役立たない、くだらないと思うような能力や性質が必要になるかもしれない。つまり社会や組織は、無用に見える人、変な人、嫌なやつをも包み込む包容力をもたねばならない。場を一律に支配している空気なるものが存在していることを当たり前のこととして、空気を読めない人を排除してきた日本人――その日本人の集団がもっとも苦手としていることが、これである。考えてみると「空気」という気候的な比喩もまた、「暴れないモード」を自明視している。


                バックナンバー

                1. グローバル文明の没落と日本 | 佐伯啓思氏
                2. 人工生命から人間を考える | 池上高志氏
                3. AI時代を生き抜く人間の思考 | 今井むつみ氏
                4. アメリカとは何か? 〜社会的分断のポリティクス〜 | 貴堂嘉之氏
                5. 脳の本質からAI設計の新しい方向を考える | 乾敏郎氏
                6. 国のこわれ方 ~一つのケース・スタディとしての9世紀~ | 片山杜秀氏
                7. 国際量子科学技術年に考える量子パラダイムへの展望 | 藤井啓祐氏
                8. 暴れる気候と暴れない気候|中川毅氏

                プロフィール

                中川 毅

                なかがわ・たけし

                立命館大学古気候学研究センター長

                1992年京都大学理学部卒業、1994年同大学大学院理学研究科修士課程修了、1998年エクス・マルセイユ第三大学(フランス)博士課程修了。Docteur en Sciences(理学博士)。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(イギリス)教授等を経て、2014年より立命館大学古気候学研究センター長(現職)。専攻は古気候学、地質年代学。趣味はオリジナル実験機器の発明。主に年縞堆積物の花粉分析を通して、過去の気候変動の「タイミング」と「スピード」を解明することを目指している。2017年、『人類と気候の10万年史』で第33回講談社科学出版賞を受賞。

                大澤 真幸

                おおさわ・まさち

                1958年長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。 個人思想誌『THINKING「O」』主宰。現在、『群像』(講談社)誌上で評論『〈世界史〉の哲学』を連載中。著書に『〈世界史〉の哲学 現代篇2 アメリカというなぞ』(2025年、講談社)ほか多数。

                岡田 芳樹

                おかだ・よしき

                研究員/プロデューサー

                1986年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。政策シンクタンク、公立小学校教員、金融系シンクタンクを経て現職。主な研究テーマは「教育社会学」「感情社会学」「戦略(インテリジェンス/コミュニケーション)」。

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