人・社会・テクノロジーの未来を変える、はじまりの場
未来予測2040―よりよい社会の実現を目指して―
電通総研Quality of Societyセンターは、「社会の質」という観点から、2040年に向けた日本社会の課題とその対策についてのレポート「未来予測2040-よりよい社会の実現を目指して-」を定期的に発表してまいります。第1弾は気候変動、地域コミュニティ、AIによる影響を取り上げます。
哲学者を採用しても解決できないAIの課題
私の甥は英国の大学院で哲学を学んでいる。研究対象はアリストテレスである。親類の誰もが、果たして将来食べていけるのだろうかと心配していた。しかし、最近のAIに関わる議論からは、むしろ哲学こそが重要だという声が聞こえてくる。そして、英誌エコノミスト によれば、先進AI企業は実際に多くの哲学者を採用しているという。なかでも有名なのは、「クロード憲法」 の主たる執筆者である、アマンダ・アスケル氏だろう。かくいう自分も、テクノロジーの社会実装を研究テーマとして今春から大学院へ進学したのだが、今興味を惹かれるテーマはテクノロジーそのものではなく、それに関わる倫理学や政治哲学だ。では、これまでテクノロジーとはあまり縁がないと思われていた哲学の位置づけが重要になってきているのはなぜだろうか。本稿では、AIと哲学の関係をひもときながら、AIの社会実装における構造的問題を議論し、それが金融産業の文脈でどのような意味を持つのかを考えてみたい。
AI時代の感情社会研究会―中間報告―
社会のあらゆる場面にAIが浸透しつつある現代社会において、AIを「使う対象」としてだけでなく、「関係を結ぶ相手」として捉え始める動きが見られます。AI時代の感情社会研究会では、AIが人間の感情、行動、社会的関係性にもたらす変化について多角的な検討をおこない、議論と研究成果の一部を中間報告としてとりまとめました。
AI時代に、「語り」を選ぶことの重要性
2022年11月のChatGPTの公開以降、社会はかつてない速度で変化しています。この変化のただ中で、私たちはAIに埋め込まれた価値観や社会の見方を無意識に受け入れてしまってはいないでしょうか。板津木綿子先生(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)と共に、AIが社会に与える影響を整理し、私たち自身で「語り」を選ぶことの重要性を考えます。
生成AIでひらく、地域からコンテンツを生む時代
生成AIの普及により、誰もが表現者になれる時代が到来しようとしています。生成AIは、地域から新たなコンテンツが生まれる動きを後押しできるのか―その可能性や条件、留意点について、コンテンツ政策や地域の文化に詳しい二人の専門家に伺いました。
クオリティ・オブ・ソサエティ2026 「ふたつの潮を行き来して」
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